〇何が良いのか
ネットにある情報は大いに役立つのですが、情報過多でむしろ混乱を助長される場合もあるようです。。何をおっぱじめるにしても 最初は見様見真似で始めるしかないと思うのですが、私がサックスを始めたころ、つまり大学生のころは「吹き方をネットで検索する」 などという事はもちろん出来ませんでしたし、だいたいが諸先輩の指導や演奏を手本としておりました。多分、失礼ですがトンチンカン なご指導もあったかと思います。私が若いころに比べて現在はいかに選択肢が多岐にわたる事か。選択肢が多すぎてどれを選んだら いいのか分からないという事にもなりかねません。例えば、楽器、マウスピース、リガチャー、リード、ストラップ、ケースなど数多くのものが あって選ぶ楽しみを通り越して迷ってしまうぐらいです。でもって、自分にあったものとはなんなんでしょうか。
初心者の方にとっては何が良いとか悪いとかを判断する材料をご自身以外の判断に頼るしか有りません。まさにネットや雑誌、友人や 先生などです。そして、他の方が使っておられて「これ良いよ」が、あなたにとっても「いいよ!」となるかどうかははっきり言って分かりません。 どなたにおいても楽器を習得しようと思って練習を始めるのですが、最初の内はあなた自身の身体の中に音を奏でるための基準となる 感覚や技術が、身についていません。というか、それを作るために練習を開始すると言っても良いかもしれません。つまりこれって、 どこから手を付けていいのやら分からいない、まったくもって暗中模索の状態だと思います。
そこで登場するのが「初心者用」という呼ばれ方をするものです。伝統的に初心者用などと呼ばれているものはそれなりの理由があっての ものだと思いますが、ただ一つアドバイスできるとしたら、「初心者用」だから質が良くないとか、応用が利かないとか高度な事が出来ないとか グレードが低いなどというようなさまざまな根拠のない「思い込み」には振り回されないようにしていただきたいと思います。 マウスピースで言うなら価格に関係なく各音域でまんべんなく鳴らしやすいものが必要だと思います。楽器を鳴らすための的がより大きいものを お使いになることをお薦めします。よくある「初心者用」という言い回しにはには、各演奏家の歴史的な知恵・遺産が備わっている場合が多い と思います。むむ・・。「そうでない場合も無きにしも非ずですかも知れません。」つまり、何を言っているのかというと、特別なものや極端なものは 初心者の方には向いていない場合が多いという事です。回りくどくてすみません。
まずは、平均的なものを選びましょう。何が平均的なのかはこれまた議論を呼ぶと思いますが「伝統的に平均的なもの」とでもしておきます。