SAXOPHONEの種類
- ※SOPRANO SAX
-
一般に使用されるSAXのなかで最も高い音を演奏出来る
楽器です。楽器の形状によって直管と曲管があります。
直管は一般的に良く使用される楽器で普通ソプラノと
言うとこの直管の事です。これに対して曲管はアルト
の延長のような音がします。指遣いは全く同じですが
楽器をコントロールする上で曲管の方が少し難しいと
思います。ケニー・Gやデビット・サンボーンは曲管を
使っているようです。
- ※ALTO SAX
-
世間一般で最も親しまれているサックスです。キャンディー・
ダルファー、デビット・サンボーン、ケニー・Gなどの
演奏している楽器です。首からぶら下げて演奏します
が慣れれば肩が凝るような事はありません。現在の
管楽器においてはTenor Saxと共に非常にポピュラーな
木管楽器の一つです。
- ※TENOR SAX
-
アルトと外見は殆ど同じですが幾分大柄になってい
ます。大きくなった分、音もより低くなっています。
アルトが一般的に女性の声の音域とするとテナー
は男性の声の音域に近いと言えるかもしれません。
マイケル・ブレッカーやソニー・ロリンズ、コートニ
ー・パインなどが演奏している楽器です。
- ※BARITON SAX
-
テナーより更に大きい楽器で低音の魅力を持ったSAX
です。外見はアルトやテナーと幾分違っています。
ジェリー・マリガンやロニー・キューバがメインの楽器
にして使っています。
楽器購入のHow To
●お店を選ぶ
お店を選ぶポイントには、アフターケア、値引き率、在庫数、付属品のサービス
についてなどがあります。
- ※アフターケア
-
サックスはメンテナンスを定期的に必要とする楽器です。特にトーン・ホール
を塞ぐタンポは革でできていて使用頻度が多くなればなるほどいたんだり、
塞ぎ具合が悪くなってきます。普通に使っていて、一年に二回は調整・点検をし
た方が良いと思われています。また、サックスを造っている金属は比較的柔らかいもの
なので一寸した接触で部品が曲がったりすることもあります。楽器購入後しばら
くは要領がわかりませんから色々な事故が起きます。このあたりの保証やサービス
の有無、内容を確認しておきしょう。
- ※値引き率
-
定価にたいしての値引き率はお店によって多少ちがいますが限界はだいたい同じ
です。二割が目安になると思いますが、他のサービスとの兼ね合いで考えてみる
といいでしょう。メーカーや同じメーカーでも機種によって値引き率がちがうこ
ともあります。値引きの大きさはお店の規模にはあまり関係ないようです。大き
なお店でもまったく効かないお店もあれば、規模は小さいけれど値引きなどのサ
ービスも良いお店もあります。また、地域によっても違ってきます。大体、都会
の方が地方より、より安く購入できるようです。最近は特にどのお店にいっても
最終的に同じ値段に落ち着いてしまうということもありますが、何か寂しい感じ
もします。
- ※在庫数
-
在庫数が多いと言う事は良い楽器を選べる可能性が高いという事です。つまり、
二本の中から一本を選ぶより十本の中から一本を選択する方が良い楽器に当た
る確立が高くなります。なぜなら、他の楽器と同様サックスも一本ごとに鳴り
かたや音色が違います。試奏させてもらえる事が出来ればの話ですが、もし断
られるようなら、そのお店は誠意があるとは言えないかもしれません。現在では
同じ品番の楽器を何本も在庫しているというようなことはなくなりました。時代
なのだと思います。初心者の場合は、ある程度演奏経験のある人に実際に試奏し
てもらう事をお勧めします。
出来ればサックスの先生やプロの方に試奏してもらいましょう。どのような種類
の楽器においても個体差がありますが、それを嗅ぎ分けることの出来る人でない
と選定するのは難しいからです。
- ※付属品-サックスを演奏するには、次のような物が必要になります。
-
- サックスの本体ケース
- ストラップ
- マウスピース、リガチャー、カバー
- リード(1ケース、あるいは1-2枚)
- ※メインテナンスのための付属品
-
上記のものを含めての価格で判断しましょう。
●その他
- ※個人輸入
-
現在は、インターネットで外国のお店から購入できるようになりました。
また、-イーベイ-のオークションで競り落として購入されている方も多く
おられます。ある有名なお店に陳列されている(-いた-?)シルバーのビンテイジ
・サックスは、-イーベイ-で出品されていたものでした。お店の方もご覧になって
いるようです。私は競り落とされた価格を知っているので、その値段にビックリ仰天
してしまいました。2010年11月現在でも、まだまだ、マークⅥなどは高価な感じが
しますがビンテイジ・サックスだから、「良い」とは限りませんのでご注意を。
また、国内メーカーのものも非常に良くなっています。その他アジア・メーカー
のものもいいですよ。選択肢が多くて良いと思います。
- ※有名でないメーカーの楽器について
-
新規参入のメーカーの楽器についてですが、実際に何人かの生徒が購入しています。
楽器の値段は有名メーカーの物の半額か、それ以下なのですが作りはしっかりして
いますし、十分に使用する事が出来ますし、保証もあります。
現在ではブランドにこだわる必要はないかもしれません。
- ※ビンテイジ・サックスについて
-
外国の有名メーカーの古いモデルが非常に高い値段で店頭に並んでいたりします。でも、高すぎる気も
してしまいます。初心者の方で、これから長くサックスを吹き続けることが出来るかどうか分からない
とお思いならば敬遠したほうがいいかもしれません。その分、レッスン代など楽器上達のためのソフト
に当てた方が得かもしれません。ご自身にとって「いい音」を見つけてからでもいいと思います。でも、
なんでこんなに高いのですかね。これも流行なんでしょうか。
●楽器を選ぶ(初心者で経験のない人)
経験がないと、比較対象にするものがないので良い楽器を選択することは出来ま
せん。経験のある人に付き添ってもらうのがベストだと思います。
- ※外見
-
一通り外見を見てキズやタンポの具合、凹み、フェルトの具合、キーを動かした
時の雑音等をチェツクします。ひどくガチャガチャ音がするものは、フェルトが
とれていたり、金属のかみ合わせが上手く行っていなかったりします。タンポの
具合を調べる方法の一つで簡易なものを紹介します。まず、サックスの最低音の
"B"Flatの運指を知っておく必要があります。運指表などであらかじめ調べ
ておきます。この"B"Flat音を出す運指を正確に押さえ、"F"キーを"パコ
パコ "開けたり閉めたりします。素早く閉めたときに十分な残響があれば、調整
の具合は大丈夫だと思います。でも、この残響の残り方の良し悪しも経験がないと
わかりません。また、ちょっとしたキズ・凹みなどを判断の目安にするよりも
音質や鳴り方、抵抗感などの方が大事な要素ですから、将来にわたって本質的に
大事な部分を見る目も大切かとも思います。
思います。
- ※音色・音質
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音色・音質についてはある程度経験がないと判断できないと思います。大事なことの
一つは各楽器を比較するときにマウスピースとリードのセッテッングは同じものを使
いましょう。でないと混乱してしまうと思います。ある程度経験を持っていて音色・
音質の違いを聞き分ける事が出来るのであれば自分で好みのものを選択できると思い
ます。一般に私たちプロのプレイヤーでも楽器に本当の意味で「慣れる」のに一年ぐ
らいは必要だといわれています。