Sax お役立

ジャズサックス 吹きの散歩道

サブトーン

サキソフォンにとっての大事な音色・音質のバリエーションの一つ、サブトーン。特にテナーサックス ・プレイヤーにとっては大事なテクニックの一つです。

日本では、私の年代(60代)では「サム・テイラー」さん「ベン・ウエブスター」さんなどの方がよく知られておりますが、現在では スコット・ハミルトンさんやハリー・アレンさんの演奏でもよく聞かれる音色・音質です。サックスの低音域において 使われるテクニックの一つです。

さて、練習するにあたって、息のスピードを限りなく-0-に近い状態で音を奏でることができるポイントを見つけることは、 実際の演奏にも大いに役立ちます。息のスピードが比較的遅い状態でリードを振動させて音を楽に奏でるには、 どのようにしたらいいでしょうか。リードの硬さ・柔らかさやマウスピースの種類や開き具合などとの兼ね合いはさておき、振動しているリードの先 とマウスピースの先端の間隔をより狭くする必要があるように思います。しかしながら、これらに加えてリードと下唇とのあたり具合も 大いに関係してくるようです。どんな感じで下唇でもってリードをささえればいいのか、下アゴのプレスはどれぐらいが良いのか などなど 微妙な感覚・触覚を鍛えることができると思います。

今まで、経験したことのない方は、是非、練習してみてください。ます、オクターブ・キーを押さずにサックスの音域での 一番下の「C」音の運指を押さえましょう。調整の出来ている楽器であると仮定して説明させていただきますと、まずゆっくり 息を入れてゆきましょう。息の入れ方は、-0-からスタートするのがコツです。息のスピードを-0-からスタートして持続的に 少しづづ上げてゆきます。息のスピードが-0-に出来るだけ近い状態で、音(音の強弱で言えば、pppp ぐらい)を奏でる事が出来れば、 おそらく、サブトーンになっていると思います。息のスピードがほとんどない状態で低音域を鳴らせるポイントを知ることも(コントロールできること) 楽器をコントロールする上で大事です。息のスピードと下唇とリードの接触し具合、顎のプレスの強弱、舌の位置などが連動して最適な ポイントを見つける事ができると思います。


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