●フラジオの実際
裏声
フラジオは、裏声を歌うときの感じに似ているように思います。フラジオの音を演奏するための 運指でもって普通に演奏すると「ブヒー」などとサックスの通常の音ではない音がなります。 この音を喉と下唇とリードのあたり具合を調性しながら裏返します。いくつか裏返すと目的の 音に当たります。これって倍音です。ここで音を裏返すことが難しい方は、通常の倍音の練習 をされた方が良いかもしれません。裏声を出せない方は、少し難しいかもしれません。
運指
フラジオの運指は、ネットに沢山の運指表がアップされていますので、それをご覧ください。 同じ音でもいくつかの違う運指が掲載されているのをご覧になれると思います。アルト、テナー 、バリトンなど同じサキソフォンにおいても各楽器によって多少違っています。 ある程度フラジオ を鳴らせる人にとっては、どの運指が一番出しやすいのか判断できますが、あまり上手く出せない人 は、判断できませんので最も一般的なものを使うといいと思います。マウスピース、楽器、メーカー 、リード、そして演奏する人によってどの運指が一番フィットするのかちがってきます。
練習
大事なことは、フラジオを練習されるときは下アゴのプレスにたより過ぎないようにする事です。下アゴは、微妙な調整が不得意 だからですから。そして、その下アゴをサポートするのが下唇と下唇の緊張・弛緩をコントロールする筋肉です。なおかつ、最も 必要な大切な感覚は、喉の具合です。開いているのか、閉まっているのか分かりませんが、それぞれのフラジオにフィットした 具合があるようです。それから、フラジオをある程度練習してコントロールできるようになられたら、実際の演奏では、通常の音域 とフラジオを連続的に演奏する場合が多いので、そのような演奏にも対処できるようになる練習も必要です。前にも書きましたように通常の音域を演奏する 状態の延長戦上で吹けるようになるのが理想的です。練習は、フラジオの練習ばかり-1時間-というのは良くないように思います。 練習時間が-1時間-あるのなら-その中で-5分間-のフラジオの練習を間隔をあけて2回いれるなどのようにします。フラジオの練習は、 多かれ少なかれアゴの筋トレになりがちですので、やり過ぎないようにしたほうが良いように思います。