●サックスの練習方法。
無理を承知で、もの凄く、大雑把に、ザックリ分割すると
- □音そのものをコントロールする練習
- □楽器をより良くコントロールする練習(フィンガリングなど)
- □演奏のための与えられた素材を自由に扱えるようにする練習
- □巨匠など参考になる演奏のいろいろな要素に対応して-まねてみる-練習
- □実際の演奏のための瞬発力を養う練習
という風な感じになるでしょうか。これらのものは、前後左右上下に入り乱れて、交錯して実際の演奏に、 練習に出たり入ったりしています。一応順番がついていますが、その限りではありません。「反復」と「創造」は 、正反対に見えて実はそうではないかもしれませんよ。何かを「憶えよう」ではなく「覚えよう」ということでしょうか。 「記憶しよう」とした瞬間から、固まってくるのでそのあたりのバランスは難しいかもしれません。
音をコントロールする練習
楽器を無理なく鳴らすためには、どうすれば良いかを探します。 マウスピース・リード、アンブシャー、呼吸方法、倍音、サブトーン、ロングトーン、タンギング、顎の柔軟練習などが練習要素です。
楽器をより良くコントロールする練習
楽器を無理なくコントロールするための練習をします。 自身にとってのよく響く音(上記でキッヤッチした音)を維持しつつ、音階練習、教則本などをキッチリ、確実に練習します。
演奏のための与えられた素材を自由に扱えるようにする練習
アドリブを上手く行うために、その素材となるコード・スケールや分散和音を多角的立体的に練習します。
巨匠などの演奏をいろいろな要素に対応して-まねてみる-。
ご自身の好きなプレイヤーの演奏をまねてみる。 好きな部分を応用が利くように音楽的に理解して真似てみます。音色、フレージングなど他の音楽要素を理解しつつ、いわゆる、 コピーします。
実際の演奏のための瞬発力を養う練習
練習している事項を実際の演奏(動き続けている中で)の上で、トライしてみます。これは「無理やりトライ」してみるというもので、 音楽的な脈絡、センス、ご自身の個性などを無視した練習です。でも、この「無理やり」というのは、アドリブの感じをキャッチするためには重要な ポイントかもしれません。外国語を勉強して、それから勉強だけでなく、実際にとにかく「My name is・・・」などと使ってみる、つまり、話しかけて みないと始まらないのと同じようなものかもしれません。通じないかもしれませんから。もし、そうなら修正して再度トライできます。
これらを10分づつやると、-60分-です。むむ・・、継続は力なり!!