●音を立ち上げるときにアタックが強すぎる。
一般的に低音域で音を立ち上げるときに、爆発音になってしまったりしやすいと思うのですが、高音域 では爆発音にすることは、むしろ難しいと思われます。サックスにおいては、音域、音の強弱などによ って顎のプレッシャー、喉の形、息のスピード、舌の位置、立ち上げ方などが連動して最適なポジションや 動作を開始してくれます。このすべてが上手く機能している状態を感覚的に自動化するために「倍音」 、「顎の柔軟体操」、「スケール練習」などの基本練習を行います。さて、低音域で音を立ち上げる時 の爆発音は、どのようにして起こっているのでしょうか。音は次のようにして立ち上がっていると思います。
- まず、音を奏でて演奏している状態のアンブシャーと身体の態勢を作ります。
- 舌の先でマウスピースとリードの間の息の通り道を塞ぎます。
- 息のプリッシャーをかけます。息の逃げ道がなくなって圧力がかかります。
- 身体的な部分はそのまま維持した状態で、舌を話します。
- 音が立ち上がります。
ヒントになればと思います。