トニックとドミナント

ポピュラー・ジャズ音楽理論講座

●もうすこしドミナントについて

トニックを主音、ドミナントを属音といいます。「トニック」や「ドミナント」のような専門的な音楽用語は、それぞれの 各音のファンクション(機能)をあらわしています。ファンクションなどというと何か難しそうですが、ようするに「個性」「くせ」 「性格」などのことです。「スター・トレック」の各クルーは、それぞれに個性をもっていてその個性が融合して 「スター・トレック」になっています。宇宙船「エンタープライズ」をスケールにたとえると、多分、主音は、「カーク船長」 というところでしょうか。となると、カーク船長の性格が「トニック」ということになます。スター・トレックの話はさておいて、 スケール(音階)のそれぞれの音、最初の音、二番目の音、三番目の音・・・、そのスケールを構成する各音がそれぞれ固有の性格 を持っていて、その性格の呼び名が「トニック」「ドミナント」などというのだと理解してもいいと思います。で、それでは、 そのファンクションの性格とはどんなもんかなぁと言うと、

トニックとドミナントは、「私がいるからあなたがいる。」「あなたがいるから私がいる。」・・-?-のような関係で、 お互いに大いに相手方に依存して生活しています。生物でいうと「共生」というやつですか。またまた、へんてこな 方にいってしまいそうで、ぇえ・・・と、もとに戻して、「トニック」は、「ドミナント」がいないとほんとうの 実力を発揮できないし、「ドミナント」は、「トニック」がいないと真の実力を発揮できません。それで、性格その のものについては、つぎのような例えで説明します。「迷路」があってあなたは、その真っ只中にいるとします。 いつまでたっても抜け出せないこの迷路にうんざりしている時に、目と鼻の先の上空に「塔」を見つけました。さて、 あの「塔」に登れば、おそらく出口が見えるかも。この「塔」が「ドミナント」です。別の例え話。こんどはあなたは、 お家へ帰るために車を運転しています。でも道に迷ってしまいました。道に迷ったままあちこちを走っていると 「道路標識 -お家はこっち-」を見つけることが出来て、一件落着。この道路標識が「ドミナント」。 その他のたとえ話。

なにかわけのわからないようで、的を得ているのがこの講座の特徴です。「ドミナント」(スケールの5番目の音)は、 エンルギーを保持して発散しようとしますが、「トニック」(スケールの1番目の音)は、エネルギーを吸収して食って しまいます。「ドミナント」ばかりだと、エネルギーがたまり過ぎて爆発しそうになってしまいますが、「トニック」 が食ってしまうので全体としてバランスが取れています。