ジャズ向き音楽理論-エネルギー保存の法則

ポピュラー・ジャズ音楽理論講座

-属音(ドミナント)-

クラシック、ジャズ、邦楽、J.Pop、ロック、フュージョン、いろいろな音楽の演奏家が文字通りに楽器(または身体)を演奏する ことで生まれ出てくるエネルギーは、どんな風に形を変えて「エネルギー保存の法則」を実践するのでしょうか。コンサート・ ホールやライブ・ハウスなどでは、プレイヤーを目の当りにすることが出来る場合が多いので顔面に汗のしづく が光っている場合など、「熱エネルギーに変換されている」ものもあるのだと分かります。でも、汗をかかない方もおられますし、 汗をかこうがかくまいが「どうでもいい!!」というのが読者の大半の意見だということなので「汗」のお話は止めます。 で、エネルギーというところで音楽を聴く側の立場から考えてみると、「すごく良くて感動」した時など、 そのプレイヤー、バンドから放出されたエネルギーの一部をキャッチして自分自身の身体のどこかに保存しているのかもしれません。 プレイヤーの方の演奏から何かしらのインパクトを与えられたときは、きっとエネルギーの一部をもらっているのだと思います。 いい音楽を聴いていい気分になったときなどは聞き手の身体に、演奏家の方が放出したエネルギーの一部が溶け込んでいるのかも。 それってスゴイことだなぁと思います。「即興演奏」に重きを置いた音楽はそんなに沢山が巷に転がっているわけではありませんが、この 理論講座の向かっている方向は、どちらかというと「巷に点在している方」を目指してしまっています。一言で「ジャズ音楽」といっても 色々です。いわゆる「Full Band」「Big Band」などと呼ばれている形態の編成で演奏されているものは、「編曲」「作品」が主体で 「即興演奏」は付加的なものかもしれません。また、「即興演奏」が出てこない場合もあると思います。方や「コンボ」といういわゆる 「トリオ」「カルテット」などの小編成のバンドでの演奏は「即興演奏」が主体になっている場合がほとんどだと思います。これから書 かれていることは、この「即興演奏」に向かって進んでいきます。時としてそれとはまるで関係ない方に行っちゃってる場合もあるかも しれませんが、最終的にはその辺りを目指しています。そしてこんなことを書いている私自身は、あらかじめ到達地点が分かっていて 書いているわけではありません。大まかな「多分こっちの方だろう」ぐらいの-ゆる・・・い-感じでいますのでトンチンカンで、また、 間違ったことを言ったら、平にご容赦ください。

音の並びを音階(スケール)といい、そのスケールの目盛りは、時代、地域、民族などによって違っていますが、いろいろな 諸問題を解決しつつ現在のような世界共通の音楽理論体系が出来上がってきました。で、主音が存在すれば、次に進むこと が出来ます。

主音からある一定の間隔(というか距離、空間といっていいのか)を隔てて浮かんでいる音をドミナント(属音)などと呼でいます。 宇宙空間に散らばった無数の天体を想像してください。その天体を無数に散らばった音だとするとその音のいくつかは、トニック(太陽) を中心にして「ある太陽系」を作っています。その「ある太陽系」に属して太陽の周りの軌道に乗っかっているいくつかの惑星も、 実はそれぞれに役割を持っていて、特にあるものは、「ドミナント(属音)」と呼ばれています。音楽の理論の世界では、 トニックが安定した雰囲気を漂わせるとすると、ドミナントは、不安定な雰囲気をかもし出すとされています。これらの トニックやドミナントの位置関係は相対的なものなので、他の太陽系でもその位置関係は同じになります。つまり、 C メジャー・スケール(ハ長調)のトニックは、「C音」で、ドミナントは「G音」。G メジャー・スケール(ト長調)のトニックは、 「G音」で、ドミナントは「D音」。キーが変わってもこの位置関係は同じです。下の図の-Function-を押していただくと分かります。

Ex.6