コード・スケールって何だろう?-2

ポピュラー・ジャズ音楽理論講座

コード・スケール(chord scale)について-2

私がバークリー音大にいたころは(30年前)「コード・スケール・ボイシング」というクラスがありましたし、その 授業を履修していました。この「コード・スケール」を正調で勉強したのはこの時が初めてでした。むむ・・・、思い出す。 ・・・私がいたクラスの先生は、ちょっと「↓」でした。事業中?はもっぱら「組合?」の話、思い出したように「コード・スケール」 の講義をなさる方で、ある意味では非常に啓発されました。「このような先生にはならないでおこう。」と決心できましたから。 わさわざアメリカまでいって、一コマ二時間ある授業時間の一時間半をあまり参考にならない与太話に削られるのはどうも・・・。

ボストンには日本食レストランがいくつかあって、その一つ「T・・chi」でアルバイトさせてもらっていました。授業を終えてすぐさま 地下鉄で「ガバメント・・・ター」まで、-00:00-ぐらいまで働いて、帰ってくるのが午前-1:00-ぐらい。それから、とりあえずピールかアー リータイムスで一息入れて、フロ、そして、宿題タイム・・・、で、4:00ごろ就寝。けっこう過激にやっつけていたので、先程お話したような クラスは良い意味でないほうの「与太クラス」に思えたのだと思います。それにしても、アーリータイムスは、良き友でした。

ところが、すごい先生も沢山おられました。「ハーブ・ポメロイ」とい先生のクラスに「ライン・ライティング」という光り輝いている 授業がありましたし、「レコーディング・バンド」「インターナショナル・デューズ・パンド゜」などのビックリするような素晴らしい バンドもありました。「ライン・ライティング」のクラスで「ハーブ・ポメロイ」先生に初めて接することができたのですが、この方から 量ることの出来ない多大な影響をいただきました。音楽の先生というだけではなく、音楽を通しての生き方の師匠と言わせていただいたほうが 当たっているような気がします。 で、それがどうした!!とお思いでしょう。その通りです。このページの主題とまったく関係ありませんです。すみません。

さて、コード・スケールと呼ばれている、あるキーの特定できる楽曲の各コードに対応してあてがわれるところの「スケール」なんですが 、「アバイラブル・ノート・スケール」(available note scale)という言葉と同義なんでしょうか。多分、同じ内容のことを違った言い方 で呼んでいるというか、命名しているようなんですが、実際どうなんでしょう。渡辺貞夫さんの「Jazz Study」の初版(自身が35年以上以前に購入しました。)には、 「available notes for chord 」となっていたような気がします。ひょっとして、現在、「コード・スケール」という名称で扱われている素材は、「アヴェイラブル・ ノート・スケール」という名前にしたほうがピッタシカンカンのような気がしないでもありません。「abailable note scale」を直訳するに「有効な音の音階」 となりますが、いかがでしょうか。次のような感じにすると意味がよく伝わってくるのでは。「abailable note chord scale」、アバイラブル・ノート・コード・スケール。 もう一ひねりして、「abailable note chord scale for voicing 」とすると大分にヒットするように思います。でも、長すぎる・・・う。ごもっとも!!

キー C Major の Cmaj7(Ⅰmaj7) の コード・スケール(一般的な名前)は、「アイオニアン」「リディアン」だと教えられますが、 この曲のどのあたりにかひそんでいるこの「Cmaj7」を通過するにあたって、リズム、テンポ、聞こえてくる他のプレイヤーの音、彼女の顔?、 前後のコードとの兼ね合をかんがみながら、メロディー・ライン、或いは、アドリブ・ラインを生み落とすとすると「アイオニアン」 「リディアン」の構成音だけでもいいけれど、C#、Eb、F、Ab、Bb、などの音を、たとえアプローチ・ノートとしてでも、 使うことによってスタートレック的により広く遠くに飛び行くことが出来るように思います。・・・わざわざ遠くに行く必要がない場合もありますが、 この理論講座の最初から、忍耐強くここまで読み進んでこられた方はご存知のここと思いますが、例の「スタートレック的音楽空間」という観点からご覧 になっていただいて、どうか、大目に見てやってください。

この「Cmaj7」内宇宙では、C、E、G、B、各惑星は大きな引力を持っていて安定した軌道上を周回しているのですが、他のC#、D#、F、 G#、A#、が原子核の周りを不確定に飛び回る電子のようなものと考えてみると、ちょっと違った宇宙空間を感じることが出来るような気がします。 実際の宇宙においては、たとえば、太陽の回りを周回する各惑星の軌道は、ニュートン力学の範囲で計算されますが、量子的に飛び回っている電子の 軌道は確定できません。