サックスお役立

Jazz saxophone 吹きの散歩道

サックスの音が震える。

原因として、四つぐらいあると思います。

アンブシャーが不安定で音が震える場合は、マウスピースと上顎の歯が演奏中にずれたり、 、唇そのものが痙攣するように震えていたりしています。もう少しだけプレッシャーをかけてやると 安定するかもしれません。

私の場合を例にとると、「アンブシャーのマウスピースにかけるプレス」が弱すぎて、不安定になる事が あります。というのもここ数年ダブルリップに近い状態のアンブシャーになってしまっているからです。 良い音を奏でられる最適な宙ぶらりんのポイントを持続するのは、なかなか難しです。 ある音域のピッチが少し高くなるのでその部分は少しだけ顎のプレッシャーを 弱めたいのですがアンブシャーが緩すぎて不安定になり震える場合があります。 また、低音域でサブトーンでなくノーマル・トーンで演奏しようとしたときなども、不安定になる事があります。 低音域での不安定な震えの問題は、舌の位置を変える事によって改善されました。 音を奏でるにあたっては、息のスピード、マウスピースと歯の位置関係、マウスピース、リードのそれぞれの 要素と兼ね合いなど色々なものに影響を受けていて、それらの要素が連動していますから、簡単に 「原因はこれだ」と言い切ることは難しいかと思います。ですが、原因を見つけれれば、解決したも同然です。 ゆっくり時間をかけて改善していってください。

息の送り込み方が安定しない場合は、複式呼吸になっていない可能性があります。もう一度、呼吸法を チェックして下さい。そして、だれでも長時間演奏し続けているとアンブシャーなどが疲れてきて、音が不安定 になったりします。サックスを演奏するにあたっての耐久力は、ロングトーンやその他基礎練習で養う事が出来 ます。

また、楽器のコンディションが良くない場合に起こる現象でもありますが、ある程度演奏経験を積んでくると タンポがトーン・ホールを完全に塞がずに空気が漏れていても技術でカバーして鳴らすことができるよ うになってきます。特に低音域に影響が出てきますがサブトーンで演奏することでカバーできてしまい ます。漏れる量が限界を超えるとどうにも音が裏返ってしまて修理屋さんに調整に出すしかありま せん。毎日演奏していると徐々に空気が漏れてくるので、ハッキリと限界的をキャッチしにくいです。 空気が漏れている状態で吹き続けているとアンブッシャーを大きく変化させる事で対応してし まいがちになるので、注意が必要です。


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