Saxophone お役立

ジャズサックス 吹きの散歩道

●音が震える

練習していて「あれれ、口をコントロールするのが難しいな・・」などとお思いになったことがあるでしょうか。例えば「締まらなくなってきた。」 「締まりすぎて唇が痛い。」などです。普段通りのペースで練習していて、いつものように演奏しているのに疲れ方が普段より激しい、より早く 疲れる、すぐに音が不安定になる、スクイークしやすくなる、いつもより息が続かない、などと感じることがおありかもしれません。わたしの事で 恐縮ですがここ最近上記のような現象に見舞われています。はてさて原因があるはずです。そのような現象の起こる原因はなんなんでしょうか。

まずは道具の物理的な要因から考えてみることにします。楽器はここ最近、調整ずみで特に不具合はありません。楽器のコンデションについては除外できます。使っているマウスピースの問題かもしれません。10年以上使い続けていますのでリードの振動などで削れてしまっているはずです。いつものマウスピース以外のマウスピースを使っても同様の現象に見舞われますのでこれも除外できます。リガチャーはというと通常は靴紐を使ってリードを固定していますので、これが原因かもしれないと思い、一般的な金属のものを使用しても、上記の症状は容赦なく襲ってきます。リガチャーでもありません。上記の問題となっている現象にストラップは関係ないでしょう。これも除外できます。リードについては少しだけ硬めで抵抗感がいつもより強いように感じます。普通に使っている硬さなのですが、最近のリードは全体的に少し硬めになっているように感じます。私の仲間内でも同意見が大半です。通常使っているリード以外のものも試してみましたが同じ現象にみまわれます。リードの硬さ・柔らかさについてもいろいろ試してみましたが関係ないみたいです。マウスピースと口の角度についても関係ないようです。つまり、ストラップの長さですね。

アンブシャーの締め具合をコントロールすると不安定さの度合いに変化が感じられます。いつもより若干強めにプレスすると安定度が増します。特に上顎の歯 でマウスピースと歯の当たり具合をより強めに意識するとより安定します。私のアンブシャーは上顎の歯でしっかりとマウスピースを固定するのではなく、滑らない程度に軽くプレスしていますので演奏中に音域や吹き方に よってなんちゃってダブルリップになっている場合があります。

私なりに考える原因の一つは、アンブシャーのプレスの力が弱くなりすぎているという事です。プレッシャーの力を出来るだけ弱くすることを目標の一つにしていましたので、プレッシャーを弱くする 限界を超えてしまっているのかもしれません。上顎のプレスの度合いをより強くすると安定してきます。今のところこの方法を実践しています。また、結果をお知らせいたします。


▲ お役立ちメニュー